平成24年5月 椿山 登 さん宅お拝見


5月20日 心地良い天候にめぐまれ、我が会の若手ホープ(と言っても60才) 私と同年(確か8年前)に入会した椿山さんのお宅拝見です。広報担当の津田さんも同行し、神奈川区三ツ沢南町の自宅に訪問しました。三ツ沢公園のやや北東、距離にして500M位の高台の閑静な住宅地です。亡くなったお父さんの意気のかかった立派な植栽、その植栽の間に小品盆栽二棚、建屋二階のベランダに二棚(主に中型、小品の黒松、五葉松)合わせて100鉢程です。日当たりを考えての棚配置です。

さて、5月10日の悪天候の折、パチンコ玉程の”ひょう”により、庭木も含め若葉、花芽をいためており、盆栽を趣味とする者としては口惜しい限りです。最近の特に春の異常気象は今後も心配ですね。椿山さんはまだ現役のバリバリで仕事も忙しく、庭木、中型盆栽、小品盆栽と四季の手入れは大変なようです。
 盆栽を始めたきっかけは、当然お父さんの残された盆栽を維持管理したいとの思いからですが、本人曰く、緑を見るのが大好きだということ。又、日本的な美に魅かれるとのこと。ご両親も水墨、書道、芸能、盆栽と多趣味で、本人もその血を引いているのでしょう。本人の趣味も盆栽以外にギター、音楽、車と多趣味です。)

赤松  樹高 18cm   マユミ 樹高 12cm

香丁木 樹高 13cm   もみじ 樹高 15cm

我が会に入会する以前、単独で河野先生のところに通い、指導を受けていましたが、縁あって入会されました。私の見たところ、本人は教えに忠実で、じっくり構えて事を行うタイプのようです。本人曰く、なかなか踏ん切りがつかないと言っていましたが・・・・・。
 ホームページに載せる樹の写真を撮り終え、おいしいお茶をいただきながら、取材を兼ねて盆栽談義に時間が過ぎます。本人が常に心がけている事、又、今後の抱負等を聞きますと・・・

盆栽棚を常にきれいにしておくこと(盆栽は芸術です)
・伝統ある会なので、後世に継げたい(特に若者に期待)
・今まで指導者、会のメンバーに恵まれたことに感謝
・体が第一(加齢は自己にプラスとなる)
・盆栽の数は減らし、一本一本大切に培養したい

等、色々な話を聞かせてくださいました。

お世話になったお母様、奥様にお土産までいただき訪問を終えました。

 私の感想としては、本人もリタイヤしたら、思う存分時間がとれるので、盆栽の数を減らすのではなく実生、取り木、さし木等で数を増やし、又今ある樹も改作等で樹格をあげる努力をしたら良いのになあと生意気ながら思いました。特に雑木の林仕立て等は短期間でも飾れる樹が出来るので是非実行されてみては・・・・。
今後とも長い人生、同じ会のメンバーとして共に会を盛り上げていただきたいと思います。

                                    (島津 記)